今回は、骨盤(こつばん)をみてみましょう。
今回みる骨盤は、この背骨の中のお尻の部分の骨である仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)という骨と、その仙骨の両サイドについている寛骨(かんこつ)という骨が組み合わさったひと塊の骨のことです。
上のイラストの緑の三角の骨が仙骨、ピンクの骨が尾骨、両サイドの青い骨が寛骨です。
骨盤は名前はとても有名ですが、骨盤の形はなかなか複雑なので、イメージするのが最初はけっこう難しい骨です。
骨格模型でリアルにみてみましょう!
骨盤は大腿骨につながります。
外から見た脚の始まりは股関節ですが、骨格的にみると、骨盤の寛骨からはじまっているとみた方がいいです。
骨盤の前の部分は恥骨(ちこつ)、骨盤の下の部分は坐骨(ざこつ)といいます。
骨盤は、歩く時の下半身の安定をつくり、上半身を支えてくれています。
そのため、両サイドの寛骨と真ん中の仙骨は、筋肉より硬い靭帯という組織によって動かないように固められています。
たまに、本や整体のチラシなどで骨盤のゆがみのイラストで、大きくゆがんでいるイラストをみかけることがあります。
あれは、歪みをおおげさに誇張しているイラストで、実際には骨盤は靭帯で固められているので大きく歪むことはありません。
お腹や腰の動きをつくっている腹筋は、この骨盤と肋骨についています。
そのため、お腹や腰の動きは、この骨盤のイメージがとても大事になります。
肋骨や骨盤のイメージがないと、腹筋を意識して使おうとした時、どこに意識を向けて動いていいかがあいまいになりがちです。
まずは、じっくり骨盤を眺めて、かたちをイメージできるようになりましょう。
そして、スポーツや日常生活の姿勢つくりのときに骨盤を意識して動いてみましょう。