今回は、手関節(しゅかんせつ)をみてみましょう。
手関節は、手首から先のたくさんの関節を指しますが、今回は、前腕部分の尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)と、手の骨のつなぎ目部分の関節を中心にみていきます。
医学用語では、関節の名前などの専門用語を音読するので、て関節ではなく、しゅ関節といいます。
初めてこの関節を見る方は、手の骨、尺骨、橈骨のイラストを先にみて、それぞれの骨のかたちをしっかりみておきましょう。
手関節をつくっている3つの骨をみましたので、今度は手関節の動きをみてみましょう。
手関節は、手首を反らしたり曲げたりする動きと、横の動きが得意です。
手首の手のひら側をみると、横線があると思います。その部分が手関節です。
その部分をつかんで、手関節を曲げたり反らしたり、横に曲げたりして、自分の体で手関節の位置と動きを確かめてみましょう。
骨格模型で手関節をみてみましょう!
関節を見るときのポイントは、
・関節の位置
・関節のかたち
です。
関節の動きは、関節の形に沿うので、関節の形をしっかり見ることで、その関節がどんな動きをするかが分かります。
まずは、骨の形をみたあとに、関節部分を拡大して、しっかり関節の形をみてみましょう。
尺骨はこんな形です。六角レンチみたいな形をしています。
尺骨を拡大してみると、肘関節側が太くなっていて、手首側が細くなっています。
橈骨は、細長いバッドのような形をしています。
橈骨は反対に、肘関節側が細く、手関節側が太くなっています。
次は、動画で手関節の動きをみてみましょう。
手関節は、曲げたり反らしたり、横の動きが得意です。
そして、手関節はねじれの動きがほとんどないのも特徴です。
手のひらをクルクル返すような動きをしたとき、一見、手関節がねじれているようにみえますが、実際に動いているのは前腕部分の骨になります。
前腕部分の関節の動きも一緒に学んでおくと、こういった外見では分かりにくい体の中のこともよく分かります。
骨や関節をみて、解剖学ボディイメージが手に入ると、
・コンディショニング力
・ボディコントロール力
・体力つくり
・観察、分析力
といった体に関する疑問や問題解決、パフォーマンス力をあげる力を高める際にとても役立ちます。
ゆっくり少しずつ、見える化できる筋肉や骨、関節を増やしていきましょう。