今回は、腹部の奥についているインナーマッスル 腰方形筋のまとめです。
腰方形筋のかたちやどの骨のどこについているかをみてみましょう。
1.腰方形筋(ようほうけいきん)筋の起始停止
この筋肉がついている骨の部位は、
起始:骨盤の上側
停止:一番下の肋骨と腰椎の側面
です。
イラストをみて、腰方形筋のかたちやどの骨のどこについているかを確認しましょう。
そして、この筋肉をイメージしながら、腰方形筋が縮むとどんな作用になるかを考えてみましょう。
2.腰方形筋の作用
腰方形筋は、腰の骨の両側についています。
この筋肉の作用は、片側だけが働いた場合と、両側が働いた場合の2つのパターンにわけてみていきましょう。
まずは、片側だけの場合、【骨盤を頭側に引きあげる】です。
ただし、骨盤側が固定されていると、体が腰方形筋にひっぱられて横に倒れます。
次に、両側が働いた場合、【腰を安定させる】です。
この筋肉は、立位姿勢で腰骨を正しい位置にもっていき、腰を安定させます。
3.どんな動きで腰方形筋を使いますか?
腰方形筋は、左右の片側だけが働いた場合、筋肉が縮んだ側の骨盤と肋骨が近づくので、腰を横に曲げる動きで使います。
この時、肋骨側が固定されていると、骨盤を上に持ち上げる動きになります。
逆に、骨盤側が固定されていると、腰の骨や肋骨が骨盤側に引っ張られて、腰を横に曲げる動きになります。
イラストをみてどんな動きでつかっているかを確認しましょう。
4.腰方形筋を意識して動いてみよう!
これまで、腰方形筋の起始停止、作用を学んできました。
最後は、この筋肉を意識して動いてみて下さい。
腹側や背中側ではなく、骨盤の少し上の側面に意識を向けるとこの筋肉を意識しやすいと思います。
そして、いつもと比べて、動きや感覚の違いを感じてみましょう。
自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。
1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。