今回は、棘上筋のまとめです。


1.肩関節をみてみよう!

肩関節についている筋肉を学ぶ前に、肩の骨と関節を見ておきましょう。

肩関節は、肩甲骨と上腕骨という2つの骨のつながり部分にあります。

筋肉の働きは、“伸びたり緩んだり”で、とてもシンプルです。

ですが、骨のどこについているかで、その作用はそれぞれ全く違ってきます。

なので、筋肉を学ぶときは骨や関節を先にイメージできるようになっておくと、筋肉の勉強がとてもやりやすくなります。




2.肩関節のかたちは球状

肩関節のかたちに注目して下さい!!

上腕骨側がボールのように丸くなっています。

関節のかたちは、その関節がどんな動きをするかを教えてくれます。

肩関節は丸いかたちをしているので、くるくるとボールが転がるようによく動く関節です!




この関節には重要なインナーマッスルが4つあります。

それは、

  1. 棘上筋(きょくじょうきん)
  2. 棘下筋(きょくかきん)
  3. 肩甲下筋(けんこうかきん) 
  4. 小円筋(しょうえんきん) 

の4つです。



それでは、まずは、棘上筋について学んでいきましょう。


3.棘上筋をみてみよう!

肩甲骨の背面には肩甲棘(けんこうきょく)という棘(とげ)状の突起があります。その突起の上にある筋肉なので、棘上筋といいます。

この筋肉がついている骨の位置は、

起始:肩甲骨の突起の上のくぼみ
停止:上腕骨の外側

です。

イラストを見ながら、この筋肉のかたちと位置を確認しましょう。




そして、この筋肉の作用を考えてみましょう!


4.棘上筋の作用

棘上筋の作用は、【腕を外へ開く】です。

この動きを専門用語では【外転(がいてん)】といいます。

専門用語で学ぼうとすると、解剖学は難しい専門用語だらけなのでけっこう大変です。

まずは、骨や関節、筋肉を知ることから始めて、イメージしたり、動かしたりしながら、体験しながら覚えていきましょう。




5.棘上筋はどんな動きで使いますか?

棘上筋は腕を挙げるすべての動きで使われています。

この筋肉をしっかり使うことで、肩関節を安定させながら腕を挙げることができます。




6.棘上筋を意識してみよう!

最後は、この筋肉を意識して動いてみましょう。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも肩をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

この筋肉をイメージしながら腕を挙げてみて下さい。

そして、いつもと比べて、感覚や動きがどう変化するかを感じてましょう。


自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

次は、棘下筋(きょくかきん)をみてみましょう。