今回は、内腹斜筋(ないふくしゃきん)のまとめです。
腹筋は、全部で4つ(腹横筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋)あり、お腹の奥から4層構造でついています。
内腹斜筋は、腹直筋(ふくちょくきん)と外腹斜筋(がいふくしゃきん)の間についている筋肉です。
まずはイラストをみて、大まかに全体像をつかみましょう。
1.内腹斜筋の起始停止
お腹側から背中側へ漢字の八の字のように末広がりの方向についています。
この筋肉がついている骨の位置は、
起始:骨盤、腰の膜
停止:肋骨(10~12番目)、お腹の膜 です。
お腹側(体の前)からみると、外腹斜筋とのかたちの違いが分かりやすいので比較してみてください。
内腹斜筋は、外腹斜筋と交差するようについています。
次は、横からもみて、この筋肉を立体的にイメージできるようになりましょう。
まずはイラストをみて、大まかに全体像をつかみましょう。
筋肉のかたちやついている部位から、内腹斜筋の作用を考えてみましょう。
2.内腹斜筋の作用
内腹斜筋は、両側が働いた場合と片側だけが働いた場合では作用が違います。
まずは両側が働いた場合です。その作用は、【お腹を丸める】です。
微妙ですが、外腹斜筋とは丸め方が少し違います。
片側だけが働いた場合の作用は、【体を同側へ体をねじる】です。
体を同側へねじるとは、左側の内腹斜筋が働いた時は、左へ体をねじる動きのことです。
※外腹斜筋とは逆のねじりになります。
3.内腹斜筋はどんな動きで使われますか?
内腹斜筋は、お腹を丸めたり、体をねじったりする動きで使います。
前屈するときにこの筋肉を使うと、お腹を丸めながら前屈する動きになります。
イラストをみて、どんな動きで使われているかをみてみましょう。
4.内腹斜筋を意識して動いてみよう!
最後は内腹斜筋を意識して動いてみましょう。
そして、いつもと比べて、動きや感覚の違いを感じてみましょう。
一見同じに見えるねじりの動きでも、内腹斜筋でねじるか、腕の力で体をねじるかで、感じ方や体内の動きは全く違ってきます。
腹部の筋肉は、言葉で理解しようとすると難しいので、まずはしっかりと起始停止をイメージして、実際に動きながら学んでみましょう。
自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。
1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。
次は、外腹斜筋(がいふくしゃきん)についてい学んでみましょう。