今日は肩甲挙筋(けんこうきょきん)のまとめです。
1.肩甲挙筋を背中側からみてみよう!
一般的には腕のはじまりは肩だと考えられています。しかし、骨格的にみると肩甲骨から腕がはじまっていると考えます。
それでは、肩甲挙筋を背中側からみてみましょう。
肩甲挙筋がついている骨の部位は、
起始:頸椎(けいつい)の側面
停止:肩甲骨の上部 です。
頸椎は背骨の首の部分の骨のことで、全部で7つあります。
肩甲挙筋は、この頸椎の上から4つの側面についています。
停止は、肩甲骨の内側上部です。
イラストで位置を確認してみてください。そして、この筋肉の作用を考えてみましょう!!
2.肩甲挙筋の作用
筋肉の作用は、起始と停止のどちら側の骨が動くかで違ってきます。
まずは、首側が固定されて、肩甲骨側が動く場合の作用をみていきます。
それは、【肩甲骨を上にを引き挙げる】です。
肩をすくめる動きといった方が分かりやすいかもしれません。
この動きが、この筋肉の名前の由来にもなっています。
次は、肩甲骨側が固定されて、首側が動く場合です。
それは、【顔を横に向ける】です。
3.どんな動きで肩甲挙筋を使いますか?
肩甲挙筋の作用は、肩甲骨の引きあげたり、顔を横に向けたりする動きで使います。
下のイラストをみてどんな動きで使われているかを確認しましょう。
4.肩甲挙筋を意識してみよう!
最後に、肩甲挙筋のかたちやついている場所、作用を意識して動いてみましょう。
そして、いつもとの違いを感じてみましょう。
腕を上げる時には肩関節からではなく、肩甲骨から動かしてみましょう。
自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。
1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。
次は、前鋸筋(せんきょきん)をみてみましょう。