今回は大腰筋(だいようきん)のまとめです。
大腰筋はお腹の奥についてとても大きな力を発揮する筋肉です。
1.大腰筋の起始停止
まずは、この筋肉をお腹側からみてみます。
大腰筋がついている骨の部位は、
起始:胸椎12番目、腰椎1~5番目
停止:大腿骨内側の突起
です。
イラストで、筋肉のかたちやどの骨のどの部位についているかを確認してみましょう。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/B9429840-21C8-4D8E-A14A-948486CF781B-1024x1024.png)
背中側からこの筋肉の起始停止やかたちを確認したので、今度は、大腰筋を横からみてみましょう。
この筋肉は、腹筋の奥にある腰椎から始まって、骨盤の内側を通り、大腿骨の内側の突起についています。
同じ筋肉でも、いろんな方向からみることで筋肉を立体的にイメージしやすくなります。
そして、どの関節をどのようにまたいでいるかも分かりやすくなります。
この筋肉のイメージ力が、それぞれの筋肉の作用を考えるときの基礎力となります。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/79D3E1BF-F1EE-4F23-9358-25521E2E2451-1024x1024.png)
次は、この筋肉のかたちや起始停止をイメージしながら、大腰筋の作用を考えてみましょう。
2.大腰筋の作用
大腰筋の作用を2回に分けてみていきます。
筋肉の作用は、起始と停止のどちらが固定されるかで違います。
まずは、お腹側が固定された場合の作用をみてみましょう。
大腰筋が縮むと、大腿骨がお腹側に引っ張られます。
この時の大腰筋の作用は、【股関節を曲げる】です。
股関節を外に回す作用もあります。
イラストをみて確認しましょう。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/DCE9CE7A-08EA-4F7E-948F-8E30A0134D8E-1024x1024.png)
次は、大腿骨側が固定された場合の大腰筋の作用をみてみましょう。
大腰筋の2つ目の作用は、【腰を安定させる】です。
この筋肉は腰椎を前方に引き出すことで、腰を安定させます。さらに、大腰筋が強く働くと、腰の反りにも関係します。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/DF71C333-73D6-40CD-A002-6CC15FA97657-1024x1024.png)
3.大腰筋はどんな動きで使いますか?
大腰筋は、股関節を曲げる動きで使われています。
特に、大きく股関節を曲げる動きが出てくる動きでは重要な筋肉です。
イラストをみながらどんな動きで使われているかを確認してみましょう。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/3495EABA-0C37-4ED8-9E8A-CD859591D8D2-1024x1024.png)
最後は、実際に大腰筋を意識しながら動いてみましょう。
4.大腰筋を意識して動いてみよう!
最後に大腰筋を意識して動いてみましょう。
そして、いつもとの違いを感じてみましょう。
大腿骨の股関節側の根本を腹部へ引き込むイメージで動くと、大腰筋を意識しやすいと思います。
![](https://anatomy-yoga.com/wp/wp-content/uploads/2015/07/EC793CCF-21B8-4F20-ADA0-1108EA3B11CD-1024x1024.png)
自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。
1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。
次は、背中についてる筋肉、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)を学んでみましょう。